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社労士物語1 ~コンプライアンス?~

3月某日、人材派遣会社Z社の人事担当者Aが、世界同時株安&急激な円高で苦しむ社会保険労務士Nを訪ねて来た。
A「Nさん、ウチの営業マンが法を守らなくて困ってるんです」
N「とおっしゃいますと、具体的にはどんなことですか?」
A「はい、派遣スタッフを雇い入れる際に労働条件通知書を取らなかったり、雇用保険に入らせなかったり・・・」
N「労働条件通知書はめんどくさいだけでしょう。なるべく負担の少ない方法を考えるしかありませんね。あとは評価項目に加えるか」
A「はい、そっちは何とかやってみます。雇用保険の方が困ってるんですよ」

N「何で入らせないんですか?」
A「実は前の会社の退職による失業手当を受給中らしく、それを止められたくないから、と・・・」

N「そ、それ完全に不正受給やないですか!見つかったら3倍返し&事業主の連帯責任ですよ!」
A「ええ、職安にもそれとなく聞いてみたらそう言ってました。やっぱりまずいですよね?」

N「職安にまで聞いたんですか?『窃盗は犯罪ですよね?』って警察行って聞いてるのと同じですよ」
A「どうしたらいいでしょう?」

N「どうしたらもこうしたらも入らせるしかないでしょう」
A「でもそうするとスタッフが集まらないって営業マンが・・・」

N「そんな不正な手段で売り上げ上げても意味ないでしょ。漢テレとか藤家みたいになりたいんですか?」
A「そ、そうですよね・・・」

N「ただでさえ人材派遣会社に対する風当たりは強いというのに」
A「ウチでもコンプライアンス重視ということで、先日社員から誓約書を取ったんですよ」

N「『不法行為しません』って?」
A「はい。これで効果があるといいんですが・・・」

N「あのー、社員に遵法を求めるなら御社が社員に残業手当をきちんと支払うのが先やと思うんですけど・・・」
A「・・・社員にも言われました。『社員にばっかりこんなん書かせてるけど会社は法律守ってるんですか!』って」

N「・・・。。。」
そう、Z社はサービス残業マンセーな会社だったのである。

【教訓】
「あなたがたのうちで罪のない者が、最初に彼女に石を投げなさい。」(イエス・キリスト)

この話はフィクションであり実在する人物、団体名などとは関係ありません

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社会保険労務士」カテゴリの記事

コメント

・・むぅ・・リアルだ。。。
社員vs会社・・『仁義なき戦い』勃発!!
私の勤めてる会社は・・・・・◎×△@*・・で困ります。
そういや・・・勤続1◎年で有給は・・取った事もないし、
取れる環境すらありません・・・・・
今度、私の話も聞いてくれ・・・朝まで・・・山ほどあるから(笑)

投稿: MS-07Ari | 2007年3月 6日 (火) 08:28

>MS-07Ariさん
フィクションですよ、フィクション。
フィクションって事実って意味でしたっけ?
朝まで・・・ですか。。。
プレミアムビール2本くらいは頂かないと。

投稿: にーの統括本部長 | 2007年3月 6日 (火) 23:40

朝までだと、お腹も空くので・・プレミアムビール3本に
唐揚げとカレーもつけさせていただきます。。。

投稿: MS-07Ari | 2007年3月 7日 (水) 08:01

ε=┏( ・∋・)┛ごぶさたしてました。

(^∋^)/社会保険労務士カテゴリー、ありがとうございます!

私が、まだ初々しかった時代に、最もショックを受けた事は、

社労士、弁護士等々が正義の味方でなく、依頼者の味方ということです←決してにーの様が正義の味方ちゃうという訳では、ありませぬ(笑)

ところで、私、某市区町村の非常勤特別職をしております。

現在、職場で悩みが多々あり、某市(都道府県庁所在地)の労働局相談コーナーを訪ねましたが

○○役所と勤務先名を書いただけで『受つけません』と言われ、弱気な私(笑)スゴスゴ帰りました(涙)

(・∈・?)にーの社労士から見て、これは適切なのでしょうか?

投稿: しぃ | 2007年3月10日 (土) 06:47

>MS-07Ariさん
 >唐揚げとカレーも
あ、これらがあればビール無しでも・・・

>しぃさん
 >社労士、弁護士等々が正義の味方でなく、依頼者の味方
当然です。
依頼人を全力で守るのが我々の仕事ですから。
相手方が食わせてくれますか?

 >これは適切なのでしょうか?
何で受け付けてくれなかったのでしょう?
その市自体に相談室が設けられていたりしたら、まぁ考えられんでもないですが・・・

投稿: にーの統括本部長 | 2007年3月10日 (土) 19:45

>にーの部長、私の市区町村は、都道府県庁所在地があるような大都市ではありません。

(o _ _)o 広域農道という名の、高速道路があるような所です。

度々○ズミとりをしていますが、ファンキーなトラックお兄さん達が、パッシングで教えてくれますので、1度も捕獲されていません。

○○市区町村庁舎勤務(私の職場ね)だと、その相談所(労働局)では、あっせんに入れないので、最初から、相談を受けないと、言われました。

臨時職員や、非常勤職員だけならともかく、非常勤特別職(地方公務員法・昭和25年法律第261号.第3条.第3項.第3号)という立場は、特殊だとも言われました。

にーの部長の『自分で賢い箱で調べろよ!』と言う声が聞こえてきそうですが

年度末、目の前の大量の仕事に追われ、時間がありません(涙)

(T∋T)土日、自宅に缶詰めになって、持ち帰り仕事してます。こうして労働者は諦めていくのですね。

社労士としてこれは…略

今更ですが、3月1日のブログに新たなコメントを書きましたので、よろしければ、ご覧くださいませ。

銀ちゃん達は、お元気ですか?うちのコーギー犬、7キログラムに なりました。とっても元気です。。。でも昨秋他界した愛犬を忘れることは決してなく、今だに、思い出す度に、涙がたまってしまいます。

それって、異常でしょうか…‥?

投稿: しぃ | 2007年3月10日 (土) 22:06

<(_ _*)> 連続書きこみ、申し訳ありません(←ええかげんにせい)

某個人労働争議ブログにて、『正義の味方云々』を、礼儀正しく穏やかに、書きこんだところ、『依頼人の味方=【正義】の味方である!依頼人の意に反することは【正義】ではない。あなたは【正義】の定義が間違っておる』と大変な、お叱りを受けました(もうブログ、いかねーよっ涙)

にーの部長の名誉のため申し上げます。社労士は、れっきとした《正義の味方》であります。

_| ̄|○ 申し訳ありませんでした(涙)

投稿: しぃ | 2007年3月11日 (日) 03:14

「労働局のあっせん」という制度があるのですが、それを前提とした相談室のようですね。
単なる相談所を見つけて行った方がいいですね。
自治体で弁護士の無料相談みたいなのやってませんか?

私は基本的に、労働者は職場を選択する権利があるので、必ずしも弱い立場とは思っていないんですよ。
 ・ひどい労働条件の職場なら辞めて他へ行けばよい。
 ・競争の原理からすると、売り手(労働者)がどんどん逃げていくと、逃げられた買い手(使用者)は衰退の道を進むか、良い条件に修正せざるをえない。
と。
なので、文句を言いながらしがみつくと、結局労働者のためにならないんです。
悪い使用者はどんどん労働者が辞めてしまって潰れてしまえばいいんです。
こういうことを言うと
「そんなことを言ったって他に行くところがないよ」
という話が聞こえてくるのですが、であれば「まさにそれがあなたの市場価格なのですよ」ということになる。
より良いところで働けるように実力を上げましょう、と。

と、まぁ色々書きましたが、社労士としての私は「正義の味方」ではなく「依頼者の味方」です。
もう少し正確に言うと「違法・脱法をしない範囲で依頼者の味方」です。
依頼者の味方=正義の味方なんてことはありません。

投稿: にーの統括本部長 | 2007年3月11日 (日) 12:09

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